”鹿角のお産”を考える(前編)
現在、鹿角地域で分娩(お産)が可能な病院はかづの厚生病院だけです。
2月10日に、そのかづの厚生病院において
「2月から里帰り出産の受け入れ中止」と、
「将来的に分娩機能が大館市立病院集約される可能性あり」
というニュースが流れました。
自分自身だけでなく鹿角の未来に大きく関わる問題だと強い危機感を感じましたが、
まずは経緯・現状の整理と把握をし、冷静に考える場が必要だと思い、
今回の“鹿角のお産を考える”を企画しました。
当日の内容をお知らせします。
前編は「経緯・現状の把握」と「産婦人科を守る会からの説明」についてです。
【鹿角のお産を考える】
2月26日(日曜日)、鹿角市文化の杜交流館コモッセ研修室にて、
お産を経験された方、独身の方、若者だけでなく、子育てを終えられている年代の方など
様々な立場の方々約30人に参加いただき開催しました。
今回の件に対する認識も様々で、何とかしなければ!という強い思いをお持ちの方もいれば、あまりよく分からないという方もいました。
【経緯と現状の共有】
まずは、経緯と現状の把握・整理ということで、市に問い合わせるなどして調べたことを共有しました。
(内容については以下の画像をご参照ください)
(次の三つは集約が検討されている主な理由です)
この共有の時間では、そもそも里帰りってどういうことなの?という疑問や、大館にもNICU(新生児集中治療室)はないのではといった話が参加者から出され、情報を修正、追加しながらの進行となりました。
※里帰り出産…通常、妊娠34週目から妊婦の地元の病院に転院し出産をすること。
※大館市立のNICU設備…NICU相当が2床とのこと。
【産婦人科を守る会からの説明】
続いて、今回の件を受けて2月21日に「鹿角の産婦人科を守る会」を設立した安保大介代表から、「守る会」の設立趣旨や、今後どういった活動をするのかといった説明をしてもらう時間を設け、今回の件に対する、市民による動きの一つとして参加者の方に紹介していただきました。今後の守る会のスケジュール、会の趣旨、内容については「守る会」のFBページがあるようですのでそちらを参照ください。