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白欠で雪見ピザしてきました!《前編》

知らなかった鹿角を知るわくわくワーク。記念すべき私たちの企画第1弾 ”八幡平白欠でみんなで雪見ピザの会”! 初めての活動はたくさんの笑顔に包まれて記憶にも心にも残るとてもいい会でした。 FBページや活動のきろくでも報告しましたが、今回は当日の様子を詳しくお伝えしたいと思います(^∀^) 《現在試行錯誤で集落活性のため憩いの場作りをしている白欠集落の皆さん。昨年手作りした石窯の今後の活用法を探るため今回は特別に私たちをピザ焼き体験という形で受け入れてくださいました。現在は体験の受け入れはしておりませんのでご注意ください^^》 まず。

八幡平白欠ってどんなところにあるの? というお話なのですが、 鹿角市は、十和田地区、花輪地区、尾去沢地区、八幡平地区の大きく4つに分けられます。 十和田湖〜八幡平まで主要道路である国道が縦断していて、その周りに家や商店が連なっていてその外側は山。

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秋田県は森林がほとんどを占めていますが鹿角もほとんどが山です。 その中でも八幡平は市民の中でも森林面積が広く 「山」というイメージを持たれていて、

自然に溢れた地域です。 山の間を縫って田畑と集落が広がり、他の地区より商業施設が少ないです。買い物もだいたい花輪へ行きますのでよっぽど誰かの家に用事がないと他の集落に行くことはありません。 私も八幡平出身ですが、なんとなくの位置しかわからず家族に聞いてから家を出ました。 隣の集落だとしても自分の集落以外の自治会館、集会所に入ることは滅多にないため、 今回八幡平在住の参加者が数名いましたが、全員が初めて白欠に訪れることとなりました。

《とってもおおまかな鹿角の位置関係です。赤いところあたり(もうすこし下かもしれません^^;)が白欠。 シンボルを入れようと思いましたが描けないことに気づき大湯のストーンサークルで諦めました/ _ ; 》 ・・・・ この日は朝から快晴! 企画を立てたあたりは吹雪の日が多く、天気は非常に心配でしたが最高の1日になりそうです。 冬の快晴の日。そんな日の朝晩は放射冷却でとっても冷え込みます。 白欠に向かう途中、木々は霧氷になってました。 奥に見えるのが白欠集落、わくわくが高まります。

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迷った時のためにと早く出て、(予定通りちょっと迷いました^^;) 集合時間よりやや早めに無事到着。

メンバーの一人が白欠の方達と繋がりがあっての企画実現でしたが他のメンバーは初めて。 写真で見た石窯の小屋だ! 車から降りてドキドキしながら近づきます。

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小屋の入り口に飲み物。天然の冷蔵庫です。(凍りかけています)

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中を覗くとお母さんたちが火をくべて準備をしてくれていました。

す、すごい!!!! 写真から想像していたよりも立派で本格的な窯に思わず 本当に手作りですか!!!?と聞いてしまいました。 「とーさんだぢが作ったのよ〜」 わたしもいつか自分の家に石窯をつくりたいな〜と淡い憧れを抱いていたので、 手作りでここまで本格的なものができるなんて!!と胸が高鳴ります。

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まずは、今日はよろしくお願いしますとご挨拶。笑顔で皆さん返してくれて緊張も少しほぐれます。 そして 「ホームページにのってたことりさんだか??」 と言われびっくり!! 他のメンバーのニックネームもあがり、 私たちが伺うことが決まってからこの若者会議のホームページ・ブログもチェックして楽しみにしてくださっていたようです。 若者会議の活動がわかりやすいように。 とメンバーで相談して時間をかけて作り上げたホームページですが、 いざこんな声を聞くと嬉しい気持ちと照れくささが一緒にやってきます。 嬉しそうに話すこの表情に私は始まる前から胸がいっぱいになりました。

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集合時間の9時に近くなり徐々に参加者が集まってきました。 今回は子連れも!!

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雪山を見つけるなり勢いよくかけ登り「見てみて高いよ〜!!!!!」と

明るい声が集落に響きます。 するとお母さんたちから 「あんや〜久しぶりだなこごで子供の声きぐの。白欠さ小学生1人しかいないのよ〜」 という声が。

ああ。そうなんだよなあ。 私の住む周りには小学生どころか幼稚園生、中高校生もいません。少し離れた集落に学生は数名。 私《27歳》の学年より2〜3つ上の世代からこの八幡平地区の子が通う八幡平小学校のクラスは3クラスから2クラスに減り、今は1クラスになっています。 母の時代は4クラスあったと聞いています。 そうだった。これが現実なんだ。と、 寂しさを覚えながらも半ば当たり前のように感じていた少子高齢化を この時改めて肌で実感した気がします。 でもお父さんお母さんたちからは、私たちの方が元気がないかも?と思うような前向きなエネルギーを感じます。 この石窯もパワーの源の一つなのかなあ・・ そんなことを考えながら だいたい人数が揃ったところで、少し歩いた所にある炭焼き小屋を見せていただくことに。

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斜面を登ると雪原が広がります。この数日のお天気は穏やかで新雪はなく固雪の上を歩きます。 お父さんたちがすでに雪下ろし(屋根の高さに積もってるので掘り起こし?)をしてくださっていました。

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私の住む集落は山を縫って狭い範囲に田んぼや家があるので、同じ八幡平にいても私にとってこんな開けた景色は新鮮です。

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若者も交代して雪下ろしを手伝います。 小屋の全貌は雪の中ですがこの炭焼き小屋は約8年前に建てたそうです。

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上の写真の斜面に見えるナラの木を切り、 そのすぐ麓に建てたこの小屋に木を運び窯に入れ炭を作ります。 炭作りは難しいと聞いていましたが、白欠の皆さんも苦戦されたようで 全て真っ白な灰になってしまい悔しい思いをした年もあった。 とお話してくれました。

全貌は見えずとも私は炭焼き小屋自体を見るのも初めてで感動です。

さっきの石窯も作って、炭焼きもして、白欠すごすぎる!!!!!お父さんたち一体何者なの!!! と驚きの連続でしたが

ふとちょうど白欠の方達と同世代の人生の大先輩が言った印象に残っている言葉を思い出しました。 「百姓って言うけど百姓は百の仕事をするから百姓なんだ。なんでもやるんだ。」 その方は今は農家はいるけど百姓はいないと言っていましたが お父さんたちにとっては身近なもので何かを作り出すことはとても自然な事なのかもしれません。

そうだとしてもここまでみんなで力を合わせて一つのものを作り上げるパワーと地域のつながり、 集落の人が協力して活動できる”場”があるのは素敵なことだと思います。 この日私たちがピザ焼き体験させていただく石窯も 歳をとってもみんなで気軽に集まって楽しんだり語り合ったりする”場”を作りたい という思いから完成したもの。

へっぴり腰で雪かきする私を笑いながら 今度は炭焼くときにこいなと言ってくださいました。

やっぱりここでも力あるお父さんたちの眼差しから白欠のエネルギーのようなものを感じました。 夏は一体どんな景色なんでしょう。

女子も交代でお手伝い。 沖縄出身のメンバーよしの(手前)は初めての秋田の冬、初めての雪かき。 初めてとは思えない腕前でみんなに褒められていました(^^)

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こちら側(山側)が木を入れ込む入り口。

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反対側が炭を出す出口。 出口まで雪を掘り出せたので中を見せてもらいました。

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奥(山の斜面側入り口)で木を切り手前の窯に入れる作業をします。こちら側は窯の最後尾です。 また違う季節に伺えたらお手伝いしたいなあ。。窯全体を見れるのは雪が解けてからです(^^)

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汗を流す大人たちの横で子供達はどこでもなんでも遊び場。 雪かきする横で大人たちを巻き込みかまくら作って〜!! 雪を掘り出し楽しそうです^^ そんな姿をみて いつこんな心を忘れたんだろうな・・・。 なんて切ない若者メンバーのつぶやきもどこからか聞こえてきました(笑) 朝の刺さるような冷え込みも緩んできて 大体のところまで雪を下ろし終え いよいよピザを焼きに集会所へ戻ります!! 後編へ続く。。。 ーーーー《おまけ》ーーーーーーーー

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帰り際、みてみて〜!!! と傾斜をころころころ〜 「んにゃ。そりもってくればよかったのに〜!!」 と白欠の方達の声。 今度もし冬に来させていただける時は 持ち物にそり追加ですね(^∀^)!!! ーーーーーーーーーーーーーーー

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