「鹿角民話の会」さお邪魔してきたっす
かねてより(1年前から)作り続けている「おもへぇかづの弁カルタ」の取り札の方言チェックをお願いするため、
ずっとお会いしたかった「鹿角民話の会(どっとはらぇ)」の皆さんのところに行ってきました。
(会中の写真は集中していて撮るひまがありませんでした)
先日「鹿角民話の会」の方とお話する機会があり、ずうずうしくも例会にお邪魔したわけですが、
年度初めの例会ということで、総会の場に乗り込んでしまったため、
みなさんには迷惑をかけてしまいましたが
とても優しく迎え入れてくださいました。
「鹿角民話の会」というと、民話・伝説の語り部での活躍が有名です。
どこかで語る部さんのお話を聞いたことがある方も多いと思います。
一度でも聞いたことがある人は、
なぜ、あんなにもスラスラと、情感豊かに、原稿もなく民話を語ることができるのか不思議に思いませんでしたか。
私は、その秘密がこの例会にあるように感じました。
「鹿角民話の会」のみなさんは、例会のときに「実践研修」として、会員を前にして民話・伝説を語る機会を設けています。
何を語るか探して選んで、さらに覚えて、本番さながらに語ります。
今回は「ばがもこ」(馬鹿婿)と「神様おがむひと、おがまねひと」という話を聞くことができました。
私は方言を聞き取って意味を考えながら聞くので精一杯。
でも話の意味がわかると笑える話で、これはおもへーなーと思いました。
しかし驚いたのは、語りが終わった後に行われた意見交換です。
「ばんげな(晩時)とばんげまま(ばんごはん)は一緒にだしたらダメだ」とか「昔語りの中で”なんぼか(すこし)”という表現は使わない。常に100%だ」とか「ペースが速い。もっと聞く人に想像させる間を作ったほうがいい」などなど、ズバズバ意見が交わされていました。
「こんなに熱い会だったのか…」と圧倒されるとともに、
「鹿角民話の会」のみなさんは本当に鹿角が好きで、誇りをもって活動されているということがよく分かりました。
実践研修が終わった後の食事会にもこれまたずうずうしくお邪魔しましたが、
そこで会員の方から実践研修について
「率直に意見を交わせるのがすごくいい。あれが楽しいんだ」という話や
「実践研修のほうが普段のお客さんの前で話すときよりずっと緊張するから、どれだけたくさんの人の前でも緊張しなくなる」といったことを聞きました。
うーん、素晴らしい。
そして、当初の目的である取り札のチェックもちゃっかりしてもらい(大変盛り上がっていただきました)
充実した楽しいひと時を過ごすことができました。
ありがとうございました。
今度はもっと大人数で遊びにいきたい「鹿角民話の会」の例会でした。