【かづのレポ】大日堂舞楽を見に行きました。
あけましておめでとうございます! 年もあけた1月2日、大日堂舞楽を見に行ってきました。
鹿角市八幡平地区の小豆沢にある「大日霊貴神社(オオヒルメムチジンジャ)」、
大日堂(だいにちどう)と言われ親しまれています。 私はこの近くの八幡平小学校に通い、授業で大日堂の絵を描きに来た記憶があります。
毎年正月二日に大里、小豆沢、長峰、谷内の4集落によって
7つの舞が国土の平安・五穀豊穣・無病息災などの祈りを込めて、この大日堂で奉納されています。
1300年の歴史があり、2009年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されています。 実は私、初めてユネスコ無形文化財と聞いた時、今一つピンときませんでした(/_;) 日本のなの?世界のなの?すごいの?そんなレベルでした。。 そんなの私だけかもしれませんが、調べてみました・・・
知らなくてすみません!と言いたくなるくらい誇らしいものでした。
ユネスコ無形文化遺産・・・
世界遺産が建築物などの有形の文化財が対象なのに対し、世界の
民族文化財、口承伝統などの無形のものを保護するための事業。
日本では近年では和食や和紙が登録。
歌舞伎や能楽などと共に全部で22の無形文化財が登録されています。 じつは私、同じ八幡平地区(この4つの集落より山の方)出身 なのですが、大日堂舞楽を見たのは昨年が初めてでした。 家業があるというのもありますが雪がすごくて正月は外に出ることはあまりなく、
また、この地域の人たちだけのもの、という印象も幼いながらになんとなく持っていた気がします。
実際に、そもそもが神様に奉納するもので、 周りに広く告知するようなものではなかったようです。 去年初めて見たとき、こんなにすごいのか!と感動しました。 去年のこの日は朝起きるとどこにも動けないほどの雪。 最初の舞や儀式は見れず途中からでしたので、今年は初めから!!と 意気込んでいたのですが・・・・・
1月2日。寒波に見舞われて、この日も結構な積雪。
朝8時の修祓の儀(しゅばつのぎ)から始まるのですが、 (能衆の人たちは夜中から長い一日が始まっているようです)
除雪が追い付くまで出発できず結局10時ごろになってしまいました。
到着したら駐車場はいっぱいで見て帰る人、これから見る人でにぎわっていました。
中に入ると中盤の烏遍舞(うへんまい)が行われていました。
この舞は継体天皇の御后、吉祥姫の遺体を葬る様を振り付けたものとも云われているそう。
次は大里地区の鳥舞。
大日堂創建に由来する「だんぶり長者」夫婦が飼育していた鶏の遊ぶ様を舞にしたものと伝えられています。
三人の子供が雄、雌、雛を表す鳥甲をかぶって舞います。かわいらしい!!
そしてだんぶり長者と家臣の舞と言われる谷内集落の五大尊舞(ごだいそんまい)。
だんぶり長者の黄金の面も見栄えがあるからか、この時のシャッターを押す人人人。 その勢いはすごかったです!!確かに迫力がありますよね!!
このお面は前が見えないようで、入退場の時に誘導してくれる人が付くようです。
舞う時間は長く移動も多いのですが見えてないとはすごい!
そして大日神の御神体を刻む様の舞、大里集落の工匠舞(こうしょうまい)
4人の能衆がゆっくりとした動きで舞います。
ここで都合で退場。。。最後の小豆沢集落の田楽舞を前に帰ることに、、
大日堂舞楽に関わる能衆の方たちは準備の期間、より神に近い存在になるため、俗世の人とおなじ火で調理したものは食べることが出来ません。ニンニクやネギなどにおいの強い物やお肉を口にすることも出来ず、家族とは別の食事をとるそうです。
そうしたしきたりをふくめて、大切に1300年もの間受け継がれているというのは本当に素晴らしいことだなと思いました。
能衆の方たちからの表情からも思いが伝わって、なんだか泣きそうになりました。
その能衆の方に密着した記事が、私も大好きなローカルマガジン「コロカル」に掲載されています。
ぜひこちらもチェックしてみてください!!
また、秋田のフリーマガジン「のんびり」の11号には大湯ストーンサークルと共に大日堂も特集されています。全国各地に配布されてますので見かけたらぜひこちらもチェックお忘れなく!!
来年はぜひ最初から最後まで見たいと思います!! 以上大日堂舞楽レポでした! ことり